【資格取得】仕事しながら2ヶ月でTOEIC L&R 800超えの勉強方法【参考書】

こんにちは、Mitsuです。

実は、先日TOEIC L&Rを受けてきました。仕事をしながらおよそ2ヶ月の学習でスコアを815まであげる事ができました。

特に、苦手にしていたリスニングセクションでスコア435を取ることができました。多くの英語学習の著名人はTOEICのリスニングセクションについて伸び悩んだ経験が無いようでした。

私はむしろリスニングセクションが伸びずにかなり苦労した経験があるので、今回はリスニングセクションに対して深堀りしてリスニング力を伸ばすために行った対策を参考書と合わせて紹介していきます。

TOEICリスニングは他の英語試験に比べて易しい?

まずは、TOEICリスニングセクションの相対的な難易度についてお話します。

参考までに高校生の頃の自分のリスニング力を開示します。

当時、センター試験の英語のリスニングは35/50程度で、あまりにもお粗末な耳をしていました。大学生のTOEIC IPテストでは内訳まで覚えていませんが、合計400程度だったので、言及するまでもありません笑

大学4年生の頃に、英語が得意な先輩から「TOEICはリスニングをまず安定させるといいよ!」と聴いたのですが、多少手を付けてもまるで聞き取れずに落ち込んだ記憶があります。

そして、多くの英語系Youtuberさんの動画を見ていると、TOEICのリスニングはとても聞き取りやすいと仰る方が多くて、絶望しました。もちろん、実際に受けられた経験があり、他の英語試験と比較してそう断言されていますから、そのとおりなのだと思います。

リスニングセクションの点数別聞き取り感覚

自分は、大学でのTOEIC IPで合計400点台だったこともあり、リスニングセクションにおいて、200点台→300点台(ここで停滞する)→400点台という段階を踏んできております。

リスニングは聞き取りの感覚を言語化することが非常に難しいですし、点数が低い頃の感覚を解説している方は少ないと思います。そこで、自分が体験した感覚を説明します。

TOEIC リスニングセクション 200〜300

この区間は、センター試験のリスニングがおよそ5割程度の方に等しいと思います。

この時点では、実力相応の点数が出ているのか、偶然あたっているものが多いのか判断が難しいほど、ムラのある点数と言えます。

というのも、聞き取れているスクリプトは体感ですが、全体の3割程度だったからです。出だしの1文と選択肢から事前に拾い上げたキーワードを探している方が多いのではないでしょうか、少なくとも自分はそうでしたし、最初を聞き逃すと、何を言っているのかまるで理解できませんでした。

頭の中で状況を映像のように想起することは不可能な状態です。また、発音に関しても自分の覚えた単語と現実の単語が乖離しているケースが多く、リンキング(linking)などの変化する音についていけません。

TOEIC頻出単語に限らず、高校レベルの単語を正しい発音で覚え直す必要があります。

まずはリスニングセクション300点超えを安定させるために、単語と発音を結びつけます。必要な教材は、発音矯正に特化したものでも構いませんが、そうでなくても単語帳一冊を何度も繰り返し、発音しながら口と耳と頭になじませましょう。

参考までに私が使用した教材と基礎力(高校英語)養成のための一冊に適した教材を載せます。

TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ (TOEIC TEST 特急シリーズ) 

どうしてもTOEICの点数をすぐに上げたい、リーディングも見据えて取り組みたいという方はこの単語帳をオススメしておきます。後述しますが、このスコア帯ではないけれど、初対策という人にもこれは価値があると思いますが、逆に純粋な英語力を伸ばすという意味では、より基礎的な単語も収録された高校レベルの単語帳をオススメします。

基礎力をつける単語帳(進学校の高校生が常に持っている場合が多い)

以下に紹介するのは、大学受験に利用する場合が多い単語帳です。どれか一つでも完璧にすることをオススメします。自分が当時使用したのは、「システム英単語」ですが、現在のオススメは「ターゲット」です。高校生の時にもらっている場合はそのまま使っていただければOKです。

どうやら、私が高校生の頃のシステム英単語は旧版になっているようで、新版を貼っておきます。表紙からガラッと変わっておりますが、旧版と比較したレビューも載っていますのでご参考ください。

「ターゲット1900」が個人的に英語試験に望む前に、最低限の語彙を習得するという意味で最適だと思います。

各種英語試験にはそれぞれの収録語彙に特徴がありますので、最低限を覚えた後に、受験する際はそれぞれの試験用の単語帳をやりきる必要性はあります。

その最低限の閾値をどこに設定するかは人それぞれです。最初から苦労してもガチガチに語彙を固めておきたいという方は以下の2種類をオススメします。

DUO 3.0は英語に力を入れている方の多くが絶賛している単語帳で、上述した単語帳に比べて、学習量が多く、挫折しやすい傾向にあるものの、やりきれば相応の実力がつくというレビューが多いです。

そして、Distinction 2000は英語学習者なら一度は目にするであろう英語系YouTuberのAtsuさんが高校生向けに出版した単語帳です。私も気になって購入いたしました。使い方、勉強への負荷はDUOに近い形となっており、負荷が高い分、得られるものが多いという単語帳です。

*レビューする方は、あくまで高校生が初めて英語の基礎を構築するための利用を想定しており、各種資格試験用に特化しているわけではないことを念頭に置いていただきたいと思います。つまり、初学者向けとしては、ある程度平易な語彙が収録されていることに不自然な点はなく、逆に受験難易度の高い単語があることも、各試験に特化せず、利用されるケースの多さから判断して収録されていると考えられます。例文が長い点も、ただの単語帳ではなく、高校生レベルで受験に対応できるだけの英語力を資格特化せずに養うためのものだと思われます。

TOEIC リスニングセクション 300〜400

私は、リスニングセクションの300点台でかなり停滞していました。このスコア帯の方は、努力は間違いなくしているはずで、その努力の質より量をこなすことで、ある程度のレベルに達していると思われます。その時の感覚は、どうだったか思い返すと、以下の2点が主な特徴でした。

① 問題を切り分けると全体像の把握が完璧にできる問題が出てきたことです。

② 1つでも理解できない文が挟まると、その後を想像できず聞き取れなくなる問題です。

①についてPartごと解説します。

Part2は、後述しますが、リスニングセクション400超えは満点が取れるはずの問題です。明らかに見当違いの解答が混じっています。

半分以上の問題を明確に聞き分けられる、また単純なYes, or No問題には強いものの、選択肢の解答(ABC)がA:Yes or No, B:見当違い, C:Yes, or Noでは答えないが、実は正解、というタイプの問題が上手く解けないケースが散見されます。

皆さんは、頭の中で状況をイメージしているというよりは、質問と答えの組み合わせで解答を導き出しているケースがありませんか。つまり「5W1Hで聞かれている→Yes or Noで答えない」など。これでは、あくまで小手先の解き方で、内容を思い浮かべず、英文法の問題として解いている感覚に近いと言えるでしょう。

この感覚はPart3, 4でも同様に響いてきます。特にこのスコア帯はPart3の最初のスクリプト(問題32〜34)はすんなり聞き取れますが、後半に向かうにつれ、「音→意味→状況理解」における、意味取りをしきれず、解答に悩むケースが増えます。結果としてすべて後手に回る、解答をとばすといった行動をせざるを得ません。

②についても①で述べた感覚で問題に立ち向かっているので、文章量が単純に増えるだけで理解できない音(本当は知っている単語や句なのだが、意味に落とし込めない)が流れ込んできて、意味取りが不十分に終わってしまう事で、次の文章の理解も遅れてしまうので、切り替えて次の発言を待つまでの空白が生まれてしまいます。

私が、この感覚を細かく分解して、対策を取った際の教材を紹介します。それが、以下の2つです。

各種、別途記事を用意して、使い方や実際に利用して学習した期間や時間なども解説していこうと思いますので、そちらで詳細を語ります。

英語喉 50のメソッド

こちらも英語系YouTuberの上川 一秋さんの名著です。英語喉の本編を引用し、YouTubeで各レッスンを細かく解説をされている動画を発信しております。多くの方が英語耳というリスニング=耳という考えで捉えてしまいがちですが、この方は喉の使い方、ひいてはその発音を矯正することがリスニング力向上に繋がると仰っております。これは間違いなく言えることですが、自分で挑戦してみて本当に効果的だったので、オススメです。

究極の英語学習法 K/Hシステム 基本編

こちらは上記の英語喉の学習を終えてから購入し、学習しました。こちらは発音に焦点をあてておらず、シャドーイングの正しい学習プロセスの提供をされています。ですから、学ぶ順番は英語喉→K/Hシステムで間違いないです。英語喉の練習題材と思いながら挑戦しましょう。シャドーイング用にかなり長めのスクリプトが2本用意されており(題材は繋がりのある文章)、どちらもネイティブの自然な英語です。この題材をイメージしながらインプットし、自分の文としてアウトプットするまで昇華させる教本です。とにかく綿密に、100回でも飽き足らずに、やり続ける精神が必要です。それまでは全く捉えられず、ミスだらけ(100個以上)だった文章が、ミスの回数をごくわずか(9回)に抑えるまで至ります。

以上の2つは本質的な英語力を上げるための、筋トレのようなものでした。語学学習に近道は無いと教えてくれる2冊で、資格試験対策という観点では到底なし得ない能力の向上を感じられました。しかし、この本でなければならないかと言うと、そうではなく、一冊全て指示通りに終えた後は、もちろん他の対策本のスクリプトでも取り組めるトレーニング方法です。必ずモノにしましょう。

もし興味がありましたら、挑戦してみましょう。

それでは!